平成20年度自主企画事業  公開講座

【生涯学習の実践を学ぶ】

◇日 時  平成20年8月18日(月)午後6時半から
◇場 所  函館市青年センター
◇主 催  函館生涯インストラクターの会 
◇参加者 一般公募10名会員12名


●司会者 濱田 運営委員

「主催者」 桶 田 会長の挨拶

・本日は、お盆休み等でお疲れのところ多くの方にご参加下さいまして大変有難うございました。
・当会は、平成20年度自主企画事業(講演会・公開講座)を計画し各諸団体と連携した活動を推進することを目的に、生涯学習の実践活動や会員相互のネットワークを図りながら、地域・学校等と情報交換や情報を発信し生涯学習社会の構築を普及活動に寄与したいと考えています。
・本日は、第1回 基調講演として講師 菊池昌市先生をお招きして「団塊世代の生涯学習とは」どんな学習か?お話をしていただきます。人生を楽しく過ごすための心構え等参考にしていただければ幸いとい存じます。甚だ簡単ですが主催者の挨拶と致します。


                (第1回)  基調講演 「団塊世代の生涯学習とは」

                                            
講 師  菊池 昌市 様
                                                
(元青年センター館長)

★ 生涯学習とは(大辞林)
「学習者の自由意志に基づいて、それぞれにあった方法で、生涯にわたって学習していくこと」1990年 生涯学習振興法で制定化

△ 生涯学習社会とは「自分の意志で学ぶ喜びを味わいながら、いつ学んでも、どこで学んでも、学んだ成果が(学習歴・取得資格・活動歴)が地域社会や職場において、適正に評価される社会」

△ 学んだ成果の活用=生涯学習と地域づくり
・自ら積極的に学習する人には活力があり、何事にも前向きに取り組む傾向があるので、そのような人が多くなれば、地域は活性化する。
・学習した成果をボランティア活動などにより、社会貢献や住みよいまちづくりのために活かそうという人たちが増えれば、市民と行政の協働によるまちづくりが進む。

★ 団塊の世代とは
・第二次世界大戦直後の我が国において、1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)の3年間にかけて第一次ぺビーブームに生れた世代を指して、1976年に出版された作家・堺屋太一の「団塊の世代」において登場し、その後に定着した。
・その人口のボリュームから、我が国の経済や社会の変化の節目において、国民のライフスタイルに様々な面から大きな影響を与えてきた世代と言われている。


★ 団塊世代の特徴
「一筋縄ではいかない」・「団塊のことは団塊に聞け」
・年寄り扱いされることに抵抗が強い。 ・お金は自分のために使う。 ・個性が強い。
・自己主張が強い。 ・知的好奇心が旺盛であり、学習したい気持ちが強い。


★ 団塊世代のライフスタイル
○大切にしたいものは配偶者、趣味、スポーツ・交流・子どもの順。○情報源は男性インターネットが1位、女性は口コミ派が1位。○趣味・関心事は、国内旅行が1位。続いて温泉、映画等の鑑賞、食べ歩き、家庭菜園。
○団塊世代の80%が、60歳以降も引き続き働く意欲を持っている。
※団塊世代のリタイヤは、高齢者が知識・経験を生かして社会貢献する、新しい社会の仕組みづくりの契機となることを期待する。

★ 団塊世代の学習意欲
・60代は、生涯学習「したい」   ・70%団塊世代、興味津々?
・特性として「知的好奇心が旺盛であり、加齢とは関係なく学習したい気持ちが強い」
・退職後の生きがいでは「趣味」68.6% 「勉強・習い事」43.4%


★ 団塊世代のセカンドライフのアンケート調査結果         (2005野村総研から)
◎ お金と生きがいのため、約80%が仕事継続意欲あり。………複数回答
▽頭や体が鈍らないため63%。・▽老後の生活資金のため61%・▽生きがいややりがいのため48%・▽家にずっといるのが嫌いだから36%・▽もっと社会に役立ちたいから30%・▽小遣い稼ぎのため30%・▽同僚と繋がっていたい11%

◎ 60歳過ぎたらやってみたいこと〜
・▽国内外旅行68.4%・▽自然散策・ハイキング・▽まち歩き39.9%・▽ボランティア活動26.8▽スポーツ体力づくり26.0%・▽映画観賞24.0%・▽田舎暮らし23.2%・▽海外長期滞在23.0%・▽新しい人間関係、友人づくり20.8%・地域活動20.6%
・▽家づくり、庭造り19.8%・▽資金運用、投資18.8%・▽料理17.2%・▽ブログの情報発信16.6%
※働く理由として「もっと社会に役立ちたいから」、「社会から感謝・認知されること」も挙げられる人が30%位いること、さらにボランティア活動・地域活動でも2.5%いたことから。

▲何年か後に団塊世代を中心としたNPO活動やコミュニティ活動に立ち上がる可能性が考えられる。

★ 団塊世代の高い学習意欲に対応する受け皿づくりが重要課題になる。
・函館市の高齢者大学等を時代に即応する仕組みに改革すること。
・団塊世代の地域回帰推進事業の設立
∴団塊の皆様へ……趣味を広げ、教養を高め、新しい仲間と楽しいセカンドライフを始めませんか?
・町会活動で団塊世代の優れた能力を借用してみる。
∴ パソコン、ワーブロ技術の活用……広報紙(写真編集等)、文書の作成等
∴ 専門職としての能力の活用……講演、講話、実技の指導、看板作成等
○ はじめから、責任のある仕事はさけることが大切。


講師のレジメから 文責 事務局