ホストファミリーをして

私たち生涯学習インストラクターの会会員の皆さんそれぞれが、
学習結果や持ち味を発揮して素晴らしい活動をしております。
活動を紹介するコーナーです。


 松前城にて


今年でホストファミリーを引き受けるようになって4回目になります。

実は以前私の娘がオーストラリアで1ヶ月の短期留学をする機会がありました。
日本から2月の真冬に出発し、南半球のオーストラリアは35度を越す真夏で体調を崩し異国で言葉も通じず心細い中
ホストファミリーには親身になってお世話していただき、お陰でその後は順調に過ごすことができました。
それで、今度は私ができることをして少しでもお役に立ちたいと思うようになりました。
 
6月中旬から8月上旬までの2ヶ月間留学生を受け入れています。
初めはお互い緊張していますが、同じ食事を食べ、同じテレビを見、同じ時間を共有することで次第に打ち解けていきます。
 
毎年感じることなのですが、来る留学生は日本語を学んだ年数の違いからレベルは異なりがありますが本当によく勉強します。
将来の職業に日本語は関係ないかもしれなくても、一生懸命課題に取り組みます。
”受験のための勉強”という考えからではなく、勉強することは楽しいから、面白いから と、彼女たちは言います。
 
最初に来た子はハワイ生まれの日系4世、大学卒業後ニューヨークで働くことを希望していました。
2回目はアメリカ生まれのアメリカ人、将来日本で子どもたちに英語を教えようと思っています。
3回目は香港生まれの中国人ですがアメリカに移住、生物学を学ぶ熱心なクリスチャン
そして、今年はインドネシア生まれ、シンガポール育ち、アメリカに留学、卒業後は金融の仕事がしたい女の子
 
自分の進むべき道は自分で決める。
国を超え、言語の壁を越えて学ぶ姿勢は日本ではまだまだ一般的ではありません。
自分の責任で行動を起こすエネルギーを感じ取ることができます。

のホストファミリーを通じて自分自身も、生涯学習実践活動の体験学習を国際社会の多くの方から学ばせていただきながら、留学生から得た(生活習慣・文化芸術・語学等)実体験を機会があれば、今後、国際人としてそのような役割を、次の世代に伝承したいと念願しています。
 
私の子どもたちも帰省するこの時期、私は普段の家庭料理を作ることで函館の短い夏の思いでつくりを楽しんでいます。
 
金谷 幸子